クラウド会計の普及によって、通帳やクレジットカードでの取引がコンピュータが読み込むため、確定申告はかなり便利になりましたね。同時に勘定科目も自動的に判断してくれます。

ところが、便利になったということは人間が考える部分が減り、思わぬ落とし穴があることを知っていますか。コンピュータが判断する勘定科目は一般論です。そのままでは確定申告の内容が税務署に疑われるリスクがあることを認識しておきましょう。

2つの勘定科目には注意しよう

それでは、税務署は確定申告の内容で、どんな勘定科目を疑うのでしょうか。

①消耗品費
②雑費

まず、①の勘定科目を疑う理由は、30万円以上の固定資産を資産に計上すべき点を、必要経費に落としている可能性があると判断されます。

次に、②の勘定科目は生活費などを必要経費になるとカモフラージュするために、雑多な経費の項目で処理していると判断されます。

確定申告の実務では、上記2つの勘定科目に注意が必要です。

勘定科目の金額が膨らんでいるから疑われる

確定申告をしたすべての消耗品費と雑費の勘定科目が疑われるのでしょうか。そんなことはありません。金額が膨らんでいるとき疑われます。例えば、旅費が3万円なのに消耗品費が30万円だったら「!?」と思いますよね。相対的に見て金額が多い勘定科目があると、中を確認したくなるのが人情というものです。

しかし、確定申告で2つの勘定科目は便利な項目でもあります。消耗品費は備品・消耗品・文房具などと範囲は広いです。雑費は、どの勘定科目にすればよいのか迷ったときに用います。ですので、金額が膨らんでも不思議ではありません。

確定申告で勘定科目を自動判定のままの怖さがここにあります。

確定申告では自分で勘定科目を設定する方法が選択できる

確定申告で消耗品費と雑費が膨らみそうなときは、他の勘定科目で処理できるものを振り分けることが大切なんです。たとえば、文房具を事務用品費の項目を新たに設けるなどが考えられます。せっかく、マジメに確定申告をしたのに、税務署から疑われるのはもったいないですよね。

特に雑費については、よくわからないから何でもかんでも雑費にしてしまうという方が結構いらっしゃいます。そうすると、金額が膨れてしまい、異様に目立ちます。注意したいですね。

自動仕訳の弱点

ある程度決まった勘定科目、例えばNTTであれば通信費といったようなものでしたら、自動仕訳が非常に便利です。ただ、「●●カード」のように色々な勘定科目が入り繰っているものについては、自動仕訳はできません。ここは自動仕訳の限界だと思います。

ですが、自動仕訳機能は本当に便利です。うまく使って、確定申告の手間を減らしたいですね。

 

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